調査報告〜ストーリー編〜

続・タイムトラベル理論

タイムパラドックスについて

 前回の時はタイムトラベル基本理論の説明をしました。今回は時の逆説ことタイムパラドックスについて述べることにしよう。

 前回私はタイムトラベルについてこういいました。

「時間移動(タイムトラベル)をすることは過去もしくは未来に新しい出来事を付け加えることである」

タイムトラベルをしたところですでに時代や未来は変わっている。もし時代を変えられなかったにしてもその出来事は新しいこととして存在する、つまり前の状態とは違う新しいラインとして存在する。
 ではタイムパラドックスはどうなるのか?

タイムパラドックスは、付け加えられたタイムラインの"きっかけ"をなくすことによって、すでに存在していたタイムラインを消失させることである

簡単に言うと上のようなことになります。では例を見てみましょう。

 まず1月1日12:00のある場所にAさんがいるとします。

 その後Bさんがタイムマシンに乗って1月1日12:00のAさんと同じ場所に行きます。

 すると1月1日12:00のある場所には、AさんとBさんがいることになり、新しいタイムライン「1」が出来ます。

 その後にCさんがタイムマシンに乗って1月1日12:00のAさん、Bさんと同じ場所に行きます。

 すると1月1日12:00のある場所にAさんとBさんとCさんがいることになり新しいタイムライン「2」が出来ます。

 ここで考えてみましょう。タイムトラベルをすることは過去もしくは未来に新しい出来事を付け加えることであるのなら、タイムライン「2」ではBさんもCさんもタイムスリップしていることになります。つまり、

タイムライン「1」Cさんのタイムスリップタイムライン「2」

となり、

Cさんだけのタイムスリップタイムライン「2」

となります。

 では、もしタイムライン「2」でBさんとCさんがタイムスリップするのを阻止してしまったらどうなるでしょうか?

 BさんとCさんがタイムスリップをしなくなると、1月1日12:00にいたBさんとCさんが存在しなくなります。

 そこで矛盾が出来ます。すると、時間はその矛盾を修復するようになります。

 その結果タイムライン「2」はBさんとCさんがタイムスリップをしなくなる時点でタイムライン「1」でも「2」でもない元のタイムラインに戻ってしまうのです。

 この矛盾が出来ることが普通のタイムトラベルと大きく違うことなのです。

 タイムトラベルはその時代で起こる出来事を変えると未来に影響をおこすそれだけなのですが、

 タイムパラドックスはタイムトラベラーがすでにとった行動を変えたりすると起こることで、このようなことをすると自分が今存在している時間連続帯(タイムライン)が消滅してしまうのです。

 これはかなり危険なことなのです。

ドクが言っていた「宇宙が崩壊する」というわけではなく、本当のことを言えば、こうなります。後で説明するためにわざと虫食いにしています。

「今存在しているタイムライン何もかも(星、銀河、宇宙、テレビ、パソコン、このネットワークなど)全てが一つたりとも消える」ということなのです。

 ではその後はどうなるのか?実は何にも変わりません。何も存在しないのではなく、別のタイムラインが作った世界になります。でも別のタイムラインにいる自分の周りにあるものは何も変わってはいません。ただ、その前のタイムラインに起こっていたことは何もかもきれいさっぱり忘れてしまっているのです。でも、今のタイムラインでの昔のことは覚えている、昨日食べたご飯の味とか、覚えてるんです。

今ここで頭がこんがらがってる人多いと思います。「前のことを覚えてないのに覚えてる??」なにそれ?どゆこと?

ではもう一回書きます今度はある言葉を付け加えてみます。

ドクが言っていた「宇宙が崩壊する」というわけではなく、本当のことを言えば

「今存在しているタイムライン何もかも(星、銀河、宇宙、テレビ、パソコン、このネットワークなど)全てが一つたりとも消える」ということなのです。

 ではその後はどうなるのか?実は何にも変わりません。何も存在しないのではなく、別のタイムラインが作った世界になります。でも別のタイムラインにいる自分の周りにあるものは何も変わってはいません。ただ、その前のタイムラインで起こっていたことは何もかもきれいさっぱり忘れてしまっているのです。でも、今のタイムラインでの昔のことは覚えている、昨日食べたご飯の味とか、覚えてるんです。

 こう書いたら納得するでしょう。つまり、あなたが今いるタイムラインが別のタイムラインに変わってもその変化は絶対にわからない。というか、その変化は無いと同じなのです

その変化を知っているのは、

そのタイムラインを変えたタイムトラベラー

と、

前のタイムラインを知っているタイムトラベラー

だけなのです。

 BTTFで例えたら、パート2の暗黒時代の時、元の平和な1985年を知っているのは、年鑑を渡した老ビフとマーティ・ドク・ジェニファー・アインシュタインの4人+1匹だけなのです。

 

BTTFでの辻褄

さっきパート2のことを言ったけれども。みなさんは私が今まで出した理論を読んで一つ疑問を持ちませんでしたか?

 実は老ビフのことです。2015年で老ビフは年鑑を1955年に持っていき、若い頃のビフに渡した。そこまではいいのです。するとそこでタイムラインは暗黒時代に変わりますが。それなら2015年も暗黒時代になってビフはその暗黒時代の2015年に変えるはずなのに何で元のタイムラインに帰るの?

 このことについての重大なヒントは「BACK TO THE FUTURE TRIROGY/バック・トゥ・ザ・フューチャーの秘密」に載っています。車を降りる時に自分の杖で腹を強打してしまい、苦しそうに倒れていく。映画ではそこまでしか描かれていないが、カットされたシーンの中に、老ビフの最後の部分もあります。そこでは老ビフが倒れた後、そのまま道路に横になって倒れた老ビフは、身体がみるみる透けていき、最後には完全に消えてしまったのです。『過去の世界で妻のロレインに撃たれたのか(略)ビフは2015年の世界から消されてしまうんだ』と付け加えられている。

ロレインに過去の世界で撃たれたこと…、これこそタイムパラドックスなのです。

 もしビフが過去の世界で撃たれて殺されたら未来に老ビフは存在しない。老ビフは年鑑を1955年に持っていき、若い頃のビフに渡したということが無くなるので、殺された時点でその未来は元に戻るのです。しかし、それまでの世界=1955年で若いビフが年鑑を持ってからロレインに殺されるまでの間は暗黒世界は存在するのですが、ドク・マーティ・ジェニファー・アインシュタインを除く全世界の人間にとってはその記憶を全く知りません。時間の流れはあたかも暗黒世界での記憶がないようにさせているのです。タイムトラベラーである彼らは追加され更新されたタイムラインしか進むことが出来ない。この暗黒世界の事実を知るのは今の3人+1匹だけ。マーティ達はそれを直すために、過去に向かったのです。その結果、暗黒時代は完全に消去されたのです。

ということは?タイムトラベル理論で存在した暗黒時代のタイムラインこと"PART2-LINEB"はタイムパラドックスを起こしているのであの図面の一部は間違いということになります。ここで訂正しておきます。

↓タイムライン図変更版

の点がパート2でビフが消えてしまう大きな要因とすればタイムトラベラーはあの時点で上図のタイムライン

PART2-LINEBの→ PART1-LINE → PART2-LINEA

を通るルートしか行くことができないのです。

PART2-LINEBのはドクとマーティが2015年から1885年に戻ったために起こったものです。

このタイムラインの展開を元にオリジナルストーリー(BOS)第三作品目の「NOV 12 1955」は制作されています。

 

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