調査報告〜ストーリー編〜

タイムトラベル理論

※この内容は以前MRVが他の方のHPに投稿した内容と同じものです。すでにこの内容をお読みになった方は「続・タイムトラベル理論」にお進み下さい

 この映画でのタイムトラベルははっきり言ってややこしいものである。ここではBTTFにおけるタイムトラベルを細かく調べてみることにしよう。

 まず、このストーリーが始まる1985年ではこのような状況であった。

・ダメな父親ジョージと大酒飲みのロレイン
・ジョージの上司のビフ

とまあこんな状況であった。これを私なりに"MASTER-LINE"と呼んでいる。このライン上の未来はパート2のような未来にはならない、多分もっと悪くなっていたのであろう。
("MASTER-LINE"ではドクはテロリストに殺されているので未来には存在しない)

 そこにドクがタイムマシンを作ったことにより、マーティは1955年に飛ばされてしまった。ここで"PART1-LINE"(1955年11月5日午前6時〜)ができる。このライン上で変わるのは

・「ローン・パインモール」(マーティがピーボディ家の松の一本を轢いてしまった)
・SF作家の父親と使用人(自動車整備業)のビフ
・殺人を免れたドク
・新しい車
・マーティたちの未来

に変わります。ちなみにこの先の未来はまた問題がありそれはマーティの息子の犯罪等により2015年には家族崩壊しています。それを見てしまったドクはなんとか助けようとしますそこでパート1は終了します。

 パート2では暗黒の1985年があったりと色々と時間が変わっているので何本かのラインに別れていきます。
 まず2015年にいった事により新しいラインができますこれが"PART2-LINEA"(2015年10月21日午後4時29分〜)となります。ここではマーティ等の行動により息子が犯罪に進むのを阻止して一家は崩壊の道を進むことがなくなりますがまだこの未来はいいものではありません。
 ここでビフにより時代がまた変わります。これはあの暗黒の1985年に変わるのです"PART2-LINEB"(1955年11月12日〜)この世界ではヒルバレーどころか世界中が変わっているらしくドクが捕まってしまった1983年の新聞には「ニクソン5回目の任期を願う。1985年までにベトナム戦争終結を誓う」というような恐怖の世界になっているわけです(小説版より引用)

 ドクとマーティはスポーツ年鑑を取り返そうと1955年へ向かいます。そして年鑑を焼却したことにより元の1985年へと戻ります。ここでのタイムライン(時空連続帯)は"PART1-LINE"を経由して"PART2-LINEA"へ行くラインと同じですが全く別のラインなので"PART2-LINEC"(1955年11月12日午前6時〜)となります。しかしここでは1985年に戻りません。なぜなら1955年からドクが雷により1885年へと向かうからです。この出来事からパート3でマーティが1885年に向かうところまでが"PART2&3-LINE"(1885年1月1日午前0時〜)となります。
 ここで注意しないといけないのは、ドクが未来をかえてしまうのです。1885年の9月4日にドクはクララとあうことによってクレイトン峡谷は昔の名前のままとなってしまい、その前には鍛冶屋を経営することは時代を変えてしまったのはもちろんのことなのです。しかもドクはビフのご先祖様のビフォード・マッドドッグ・タネンに射殺されてしまうのです(正確にはデリンジャーで5日−ヒルバレー祭り−の晩に背中を打たれて2日後に亡くなる、この展開はパート3でも起こり寸手のところでマーティが止めたのですが"PART2&3-LINE"ではそのまま撃たれるのです)
 そんな時代になっていることがわかったマーティはすぐさまドクを救いに1885年へと向かうのです。この結果また別のラインが登場します"PART3-LINE"(1885年9月2日午前8時〜)。このライン上での大きな違いは、

・イーストウッド峡谷
(マーティが峡谷から落ちた−タイムスリップをした−ことによってその名が付けられた)

・ヒル・バレー祭りの時の写真
(ドクだけが写っていた写真にマーティが加わった写真となっている。しかしラストに焼けた写真にも写っているはずだがうまい具合にその部分は焼失していた)

・ドクとクララの結婚

・朝飯後の決闘
(ドクは5日に撃たれるため存在しないし、そのラインにマーティはいない)

ということです。

 その後マーティは何とか1985年に戻りましたがここでもまだマーティには最後の試練というものがあります。それはパート2でジェニファーが2015年に聞いた1985年の事故なのです。それが起こるのはマーティが帰ってきた1985年10月27日なのです。映画の中ではその事故が起こるギリギリのところでその事態を回避しましたが、もしこのまま進んでいたら未来は"PART2-LINEA"と同じ様な未来になりますがこの事態は回避されたことによりまた新しいラインが登場します。それが"LAST-LINE"(1985年10月27日〜)となります(ジェニファーが持ち帰ったFAXの文字が消えたことで確認できる)。このようないろいろな追加があってやっとこさマーティに幸せな未来が開かれるわけです。

ところである方からこんな疑問がありました。

「パート1の終盤、マーティーとドクが話し合っている場面(手紙を書く少し前)で、後ろを年鑑を取り戻しにきた'85ドクが自転車で通っていく」

というようなことがあるのか?ということですが私なりにいいますと、

実際にそんなことはありません。なぜなら?

この映画は"タイムトラベラー"マーティ・マクフライを中心に作られているから

です。どういうことかといいますと、

 

「時間移動(タイムトラベル)をすることは過去もしくは未来に新しい出来事を付け加えることである」

 

のです。今回の分析で私がたくさんのラインを作ったのはタイムトラベルをしたところですでに時代や未来が変わっていたからなのです。もし時代を変えられなかったにしてもその出来事は新しいこととして存在する、つまり前の状態とは違う新しいラインとして存在するのです。わかりますか?つまり"PART1-LINE"と"PART2-LINEC"は似通っていますが暗黒時代から1955年に来たマーティたち(年鑑を取り返すのが目的)が現れるのは"PART2-LINEC"以降のタイムラインにしか現れないのです。先ほどのようなことがあるのならばこの映画は成立しません。この映画は一つのタイムラインで起こったことを映画にしているのではなく

"タイムトラベラー"マーティ・マクフライを中心に作られているから

から同じ時代でも違う出来事になるのです。

実際、"PART2-LINEC"は"PART1-LINE"をベースとして新しい出来事を加えているので、"PART2-LINEC"で新しく起こったこと(ステージで倒れるビフのこしぎんちゃく達とジョージに殴られた後マーティに殴られること)が"PART1-LINE"で起こるというのはありえません。おわかりいただけたでしょうか?

 

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