調査報告〜キャラクター編〜

ドクについて

 ここではあのドクについて一通り記す。詳しい紹介というのは小説版に書かれているのでそこから引用してみると、ドクこと本名エメット・L・ブラウンは1920年生まれの65歳アメリカで最も才能のある、かつ、徹底的に無名の発明家…、マーティを除けば彼の業績を知るものはいない。その彼の業績というのは、

1940年代…すべての哺乳動物は共通の言語をしゃべるという説

1950年代…様々な読心機を媒体として人間の心の秘密を探ろうとする(このシーンは有名である。半分は成功していたような気がするが…)

1960年代以降、その他…地表を加熱することによって黄金を採掘する計画、爪の成分を見ればその人の寿命がわかるという研究、赤ん坊の性別は妊娠前から予想できるという論文を発表。

もちろんこれらの研究が実を結んだことはない。

このようなことがあってやっとこさ実が結ぶのが1985年のタイムマシンの発明です。このことについて余談ですが、小説版にはドクのタイムマシン理論は地元新聞に載ったそうです。しかし、マッドサイエンティストのドクの論文なんて信じる人は誰もいない。結局黙殺されたそうです(小説版)。しかし、ドクは完成直後にリビアのテロリストに殺されてしまうのです。このことについて少し考えてみると、テロリストは原子力研究所から盗みだしたプルトニウム(パート1で出ていたのを盗んだと予想)を核爆弾にしようとしたが、自分たちではどうすることもできないのでこのような系等に詳しそうな学者=ドク(?)に渡した。(2015年以降に発行された公式漫画では、1940年代にかけてマンハッタン計画に参加したのではと思われる表記があり、映画にも表記が合った物理学教授の件もあり、核物理学に詳しいのも納得ではあるが)
ドクはこの時デロリアン完成に向けて行動していたが、どうしても1.21JigoWの電力を生み出せなかった。そこにプルトニウムが持ち込まれてきたのだから大喜び(??)。即交渉成立となり、ドクはプルトニウムの核反応によって電力を得るのに成功。そしてその傍ら彼らにはパチンコの部品で作ったニセモノ爆弾を渡してそのお返しに殺されてしまうのです。

 しかし彼はマーティのおかげで生き延びることができたのでその後のストーリーもでてきます。その後未来にいったドクはマクフライ家崩壊した様を見てしまいます。そこでドクは過去の経緯−マクフライ家崩壊経緯−を調べて、その原因が息子にあることを突き止めます。またその前か後かどちらかはわかりませんがデロリアンの改造と若返りの手術を受けて30年ほど若返り(でも歳は65)必要なスタンバイをしてから、また1985年へと戻ります。

その後ドクは1955年で雷に撃たれて1885年へと飛ばされてしまいそこで鍛冶屋を経営することになってしまいます。ここでの状況は、ドクが1885年に飛ばされたときタイム・サーキットとホバーコンバーションが落雷の影響によってショートしてしまった。ドクは何とかしてヒル・バレーにたどり着き、貸し馬車屋の中に鍛冶屋を開いて仕事の傍ら1955年に残されたマーティを救い1985年に戻るためにタイム・サーキット修理をしていました。しかし損傷したマイクロチップと電球の代替品が、1947年まで発明されないのでどの方法をやっても修理は不可能だった。ドクはあきらめるのに9ヶ月近くかかった。そしてドクは自分が戻るのは無理だとわかると、デロリアンを廃坑となったデルガード鉱山の中に隠すと、1955年に残されたマーティに手紙を送りました。それが9月1日で手紙はウエスタン・ユニオンに任され1955年11月12日午後9時44分ライオン団地建設予定地にいたマーティに手渡されるのです。

 ちょっとここで彼の先祖についてみてみましょう。先祖は元々ヒル・バレーの出身ではないようで1904年に先祖のフォン・ブラウンズがヒル・バレーに移ってきた。そのため彼の先祖に干渉されることなく生きることは出来ないことはないようです。第一次世界大戦中にドクの父親がブラウンに改名して、現在に至っている(このことを初めて聞いたとき私はとっさにロケットで有名なウェルナー・フォン・ブラウンを考えていた)。代々先祖は年をとると禿げてくるそうで女性も禿げるそうです。

 手紙を送った後ドクはクララ・クレイトンに恋をします。クララはニュー・ジャージーが生まれ故郷で、彼女には東部時代に暗い過去があるらしく、それから逃れ新生活を求めて教師として西部へと教師として赴任した(小説より)。少女時代のエピソードは映画でも言われているが11歳の時ジフテリアにかかり隔離されていた頃父親が望遠鏡を買ってくれて、窓からいろいろな物を見ていた。夜は月を見てクレーターに自分だけの名前を付けていたという(小説本からも一部引用)。

 クララはヒル・バレーの学校教師として赴いたが就任早々貸し馬車で宿舎に向かう途中馬がガラガラヘビに驚いてコントロールを失って崖へと転落して命を落とした。この展開はドクが1885年にくる前の状況です。この結果峡谷の名前が「ショーナッシュ峡谷」から「クレイトン峡谷」に変わるのだがドクが来たせいで峡谷の名前は変わらないどころか、二人は恋に落ちる。しかし、ドクはビフのご先祖様のビフォード・マッドドッグ・タネンに射殺されてしまうのです(正確にはデリンジャーで5日−ヒルバレー祭り−の晩に背中を打たれて2日後に亡くなる、この展開はパート3でも起こり寸手のところでマーティが止めたのですがここではそのまま撃たれるのです)。またここでもドクは死んじゃいますが、マーティのおかげで生きのびることが出来ました。それから後はドクはクララと結婚します。その後二人の子供ジュールとヴェルヌも生まれます。マーティが去ってから10年後の1895年頃にドクはまたタイムマシンを発明します。今度は10年前に使った蒸気機関車を改造したところがすごい。これに乗って今度は愛犬アインシュタインを迎えに2015年経由で1985年に向かうのです。


 

<補足>

デロリアンの改造:ドクが改造したのはエネルギーシステムとホバーコンバーションである。前者の場合今まで使っていた原子力発電装置はプルトニウムの量にも限界があるので(20本しかない)その頃に注目されていた核融合発電装置に交換した。これは原子力と違い放射能漏れやメルトダウンの心配がないといわれているものです。しかもこの時代には廃棄物から十分なエネルギーに変換するための装置ができておりタイムトラベルをさらに手軽に行なえれるようになった。後者の場合は、車にあるシステムを付け加えることによって手軽に空を飛べる車になる。それを開発したのが実は1985年の頃に市長になっていたゴールディの孫なのです。彼の祖父−ゴールディ−の市長時代の悩みの種は交通渋滞。これを阻止するために考案されたのがホバーコンバーションシステム。これは汎用の無重力の力を利用するもので、システムを付け加えるだけでいろんな車に対応するものです。

マイクロチップと電球の代替品:タイムサーキットを動かすうえで重要な地位をしめるチップ。故障の原因はオーバーロードで、エネルギーが満タンの状態で落雷を受けたことにより、雷のエネルギーが過電流となりチップを破壊したと見ている、それに加えて直らなかった時間表示のエラーが仇となり、1885年へ飛ばされることへの原因となった。

BTTF辞書関連項目:ミスターフュージョンホバーコンバーションシステムゴールディ・ウィルソンタイムサーキットコントロールマイクロチップタイムサーキットコントロール真空管

 電球は小説版の中での話なのであんまり説明したくはないのだが、タイムサーキットの時間表示プロセスは一部に電球を採用している。それは、デジタル表示の場合液晶ではなくデジタル文字の型に合わせてライトを表示させるという原始的なものだと予想する(発光体を使う方法もあるが私の知り合いのなかに電球を使って表示を作っていた人がいたので予想してみた)。その表示が雷の影響で故障してしまったといえよう。ちなみにこの時代に電球は開発されていなかった。(デジタル表示については他の疑問もあるがデロリアン関係で紹介してある)

 

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